2018年11月25日

深い深い感謝のうちに・・・

観客の皆様との一体感の中、深い深い感謝と感動を心と体いっぱいに感じながら、文字通り「創立53周年フラワー・コーラス感謝のコンサート」が終演しました。大きな拍手やハグをいただき、あたたかなメッセージもたくさん寄せていただいて、原納代表、並びに団員一同、心よりお礼申し上げます。

演奏会当日を振り返って、少しお話を・・
フラワーにとっては初めてのALTI演奏会、富岡先生からもせっかくのALTI、是非この音楽空間でしかできない何かを創ってみたいと、ALTI舞台に精通されている京都舞台の衣川建二さんに舞台監督を依頼し、打ち合わせを重ねて、とりわけ私たちの大好きな思い出のミュージカル作品メドレーのステージには、そのシーンに添った照明で雰囲気を盛り上げられないだろうかと相談。合唱の音響をさまたげない照明効果として、反響版の前に、ジョーゼット幕を下ろして、そこにカラー照明を映し出し、反響版にはシルエット効果を作り出すことができるのでは・・今までこのような照明プランはALTIではなかったことだろうが、是非やってみてはとの提案をいただき、ALTI照明担当の北西さんとも打合せをし、最大限やってみましょうと、進行表や音源をお預けし、当日の早朝からの舞台と照明仕込みが始まりました。

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こうして反響版の前に、柔らかなジョーゼット幕が下ろされ、照明機材が、幕の中に隠されます。照明スタッフさんは、高いクレーンに乗り込み、舞台天上の照明機材の角度を様々に調整していかれます。
お昼過ぎには、ほぼ舞台と照明のセッティングが整い、入館してきた団員みなで、舞台に繰り広げられる照明の流れを客席から見学、私達の練習音源をホールに流しながら、富岡先生がいろいろなカラー提案や、ライトの明暗、タイミング、照明効果の可能性を探って、衣川さん、北西さんとどんどん創り上げていかれ、その創作過程を体験するのも、私達にとってもとても貴重な体験でした。

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クリスマスのくるみ割り人形の照明の一部   ライオンキングのアフリカの大地のイメージの照明

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Jesus Christ Superstarの十字架のシーン   CatsのMemory、月明かりのシーン

こうした舞台スタッフの協力を見て感じて、本番に観客の皆さんに、より楽しい音楽空間を体験していただく、富岡先生はこの舞台作りの全てをステージに立つ私たちがしっかり感じ取っていてほしいと言われ、このリハーサル前の舞台作りの見学の時間は私達にとって、大事な大事な体験でした。

リハーサル中も、様々舞台転換の調整やタイミングを、ずっと私達に寄り添って、私達の要望を聞き入れてくださり、舞台監督の衣川さんの見事な采配と、舞台クルー、照明クルー、全てのスタッフのプロのお仕事ぶりには感動するばかりでした。

そして今回の素晴らしいゲスト、佐伯幽(しずか)さん。富岡先生のたってのお願いを聞き入れてくださり、朗読は初めての経験だけれどと、私達の練習に3回も来てくださって、「花の風」の星野富弘さんの世界を、誠心誠意一緒に創り上げようと、お心を寄せてくださり、練習の度に、しずかさんの温かで、穏やかな語り(富岡先生エッセイ編纂)から、私達の中にも、より星野富弘さんの思いや人生観が広がっていって、歌に気持ちが注がれていきました。
本番は、多くの皆様から、しずかさんの語りで、星野さんの日々の暮らしや彼の眼を通して見える世界が見えてくるようで、私達の歌がどんどん心に響いてきて、深い感動を貰ったとお言葉をいただき、この場を借りて、佐伯幽さんの素晴らしい朗読とお心に心からの感謝を申し上げます。

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ALTIの空間だからか、すぐ目の前に観客がいてくださり、観客の皆さんが私たちと共にこの音楽の時を体験してくださっていることが感じられて、幸せな気持ちいっぱいで、第1ステージが終わりました。
楽屋に衣装替えに走って、さあ、次は富岡先生のご挨拶。先生の音楽観も語られ、客席から応援くださっている浅井敬壹先生からもありがたいメッセージをいただき、いつも原納さんとフラワーの背中をどんと押してくださり、団員一同大感激。そして第2ステージ、イギリスの香りへと進行しました。

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このイギリスの3部作は、今年の夏の全日本おかあさんコーラス大会に京都代表で出場させていただき、松山のひめぎんホールで演奏した私達の大好きな曲たち、そしてこの10月には、浅井敬壹先生の傘寿祝いのSong Partyにフラワー皆で参加させていただき、はるばるイギリスから浅井先生のお祝いにお越しになったBob Chilcott先生の前で、フラワーはChilcott先生の名曲、The Lily and the Roseを歌わせていただく機会までいただいて、より多くの思い出の残る清らかな美しい愛の曲、ALTIでもどうか皆様のお心に届きますようにと、心込めて歌いました。


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本番というのは、こんなに早く過ぎていってしまう〜、インターミッションの楽屋では、皆が口々に、もう半分終わってしまったぁ〜、さあ、残りの後半、フラワーの楽しい歌声をいっぱい届けようねぇ!衣装はちゃんと整った〜?と、鮮やかな真っ赤なチュニックを着て、舞台スタッフさん、小道具のセッティングもお願いしますと、上手、下手に分かれて、スタンバイしました。

第3ステージ前半は、5年前の大阪全国大会以降、フラワーがいろんなステージで披露し、皆が好きで好きでたまらない「くるみ割り人形の主題によるジングルベル」そして、8年前の長野全国大会で、アフリカ人のジェンベ奏者と共にエネルギッシュに歌った”Lion King”。共に各自が個性的な人形やアフリカ民族衣装に身を包んで歌った曲、今回はその中のピックアップメドレーなので、衣装も度々は着替えられない。クリスマスの雰囲気とアフリカの大地の雰囲気を出せる衣装と、皆で知恵を絞って、それでは原色のあざやかな赤と、カラフルなストールでと決定。先生も早替えで、酋長のターバンや杖で変身。そしてALTIの照明がより曲の雰囲気を引き出してくださる。楽しみ〜と人形たちは、大きなリボンを持って、カタコト、ステージに繰り出しました。

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第3ステージ後半への衣装替えの間は、今回の目玉企画、ALTIの空間だからこそ、お客様を近くに会話を届けられる、富岡先生から「徹子の部屋」ならぬ「優子の部屋」で、原納さんと僕の普段のトークをお聞かせしよう!!と提案があり、「原納さん、トーク台本いりますか?」「そんなのいらない、アドリブで〜〜〜!!」うわぁ、これは当日どんなトークが繰り出すのやら?!「富岡先生をフラワーに招いたところからなんかお喋りするわ〜」満90歳の代表のカクシャクとした、切れのいいトークを、富岡先生と楽しく伝えてほしい。楽屋で衣装替えしながら、モニターに耳を傾けていたら、客席から笑いのウェーブが起こっているのが聞こえて、盛りあがってる!!上手・下手にスタンバイしても、トークは盛り上がって、このままだったらいつ終わる?!と心配になってきて、そっとピアニストが下手から登場。「まぁ、そろそろお時間ね!」とやってくれます優子さん!お客様に普段通りの二人の会話を楽しんでいただけて、フラワーの歴史秘話をご紹介できて、きっといい思い出の一つになってくださったことでしょう。こんなトークタイムで、観客の皆さんとリラックスして繋がれるのも、富岡先生の企画力の楽しさです。

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いよいよ残り少なくなってきた演目、最後は今から16年前に東京大会で演奏したJesus Christ Superstar、そしてそれから遡ること5年、21年前に札幌でグランプリ受賞したフラワーの看板作品、Cats。最後はやっぱりCatsのSkimble Shanksで❣ 先生のプログラム提案を聞いた時は、そんなにたくさんのミュージカル作品、うまくまとまるのだろうかと一瞬不安がよぎりました。でもでも・・Jesus Christで、キリストが十字架にはりつけにされて、神に祈るシーンで、胸が詰まりそうになった後、暗闇の中に月明かりが射して、CatsのMemoryへの転換、このストーリー展開を提案された時は、まざまざそのステージシーンが目に浮かんで、なんとドラマティック、Loyed Webberもビックリな展開じゃないですか!と叫んだのを思い出します。ほんとに富岡先生の企画、演出力には、今までどれほど驚かされ、度肝を抜かれたことか!!
先生の今回の企画に、練習期間は短いものの、なんとか答えたい、みんなで最後の最後、楽屋でも、あそこ、あ〜決めようね、そこはソプラノから、次にアルト、そしてメゾなんて、確認もしながら、いよいよ最終ステージへ。

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最後は観客が大いに沸いてくださって、Skimble Shanksは拍手でリズムをとってくださり、気持ちが一体感に包まれて、ほんとに楽しい!!ほんとに幸せ!!

すごくすごくお名残り惜しいけれど、ついに最後、アンコール。このアンコールの曲は、先生から「いい曲が見つかった、僕が詩を付けて、フラワーバージョンにしてあげる」と意気揚々と連絡が入り、一体何の曲と楽しみに編曲を待っていたら、それはなんと”Time to say Googbye”。先生からもらった編曲譜のあとがきには「驚愕!Time to Say Goodbyeは曲名から”別れの曲”として認識されていますが、実は愛し合う二人の「一緒に生きていこう」とする二人の門出の歌だった!」とあり、先生がフラワーのためにアレンジしてくださった詩は、
「あなたにまもられ、こうして歌を歌い、素敵な仲間と出会いと絆の中、共に生きている。歌は私の命輝かせ、どんな時も私の歩みを照らす〜。Time to Say Goodbye ありがとう、皆さま。いつまでもここにいたいけれど、別れの時、ありがとう仲間、かけがえない友、It's time to say goodbye〜 あなたにまもられ、こうして歌を歌い、仲間の心優しく、喜び苦しみも、笑顔涙も分かち合えた日々。Time to say Goodbye ありがとう、皆さま。いつまでもここにいたいけれど、とわに歩む、あなたのみめぐみ、深い愛の中、It's time to say goodbye とわに歩む〜 I LOVE YOU!」この楽譜を初めて手にして、初見した時、もう皆の眼からボロボロ涙が・・
フラワーの皆なをずっとずっと大きな愛で包み込んでくれている原納代表の愛、
フラワーのメンバーの特性を熟知して、このメンバーだからこそ届けれらる音楽を最大限に引きだして、そのために編曲や演出もしてくださり、妥協せず導いて下さる富岡先生、
誠心誠意で私達に寄り添って美しく、時に力強く私達をピアノで支えてくださる岸本佳美先生、
年老いていく私達に根気強く、これからだってもっと声が出せる、響く声を一緒に作ろうと愛いっぱいに懸命に指導くださる吉岡仁美先生、
そして明るく、いつもいつも前向きで、人生の悲喜こもごもを歌と共に歩める最高の仲間たち、それを寛容に支えてくれる家族たち、友人たち、全ての皆様への感謝の思いが、このアンコール曲に詰まっていて、この曲でクロージングできるなんて、なんと幸せなこと。
観客に私達の歌声で、感謝と愛をいっぱい届けたい、そんな思いが凝縮した今回の演奏会でした。

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終演後のロビーでも、いっぱいの皆様から感動!ありがとう!の声をいただき、今回は短い時間でも是非私達とご一緒にグラスを傾けて帰ってほしいとの願いから、オープン形式の打ち上げ会にいたしましたが、たくさんの方々がご参加くださり、握手やハグで、思いを伝えてくださり、皆さまの温かさに触れらえて、原納代表、団員一同、大変幸せでした。

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改めまして、今回の演奏会にお力をくださいました舞台監督の衣川さん、照明スタッフの北西さんはじめ舞台の全てのスタッフの皆様、心温まる愛に満ちた朗読で私達に息吹を吹き込んでくださった佐伯しずかさん、ありがたい祝辞で応援してくださった浅井敬壹先生、写真撮影、ビデオ撮影で尽力くださった大阪フォトの岡崎さん、スピカの藤田さん、ロビーマネージをすっかりお任せし、恙なく気持ちよく対応してくださった山田さん、桐畑さん、ノートルダム女子大女声合唱団の日野さん、小薬さん、奥野さん、その他演奏会のために、陰で支えてくださった皆々様、そして演奏会にお越しくださり、私たちの歌声にいっぱいの応援くださったご来場の全ての皆様に、代表、団員一同より、あつくお礼申し上げます。

これからもフラワー・コーラス、生き生きした歌声を届けていけるよう、富岡先生、原納代表に導いてもらいながら、とわに歩んでいきたいと願っています。
私達と一緒に歌ってみたいと思っていただける方、フラワーに興味を持ってくださった方、是非是非ご連絡ください。見学だけでも大歓迎です。

最後に、今回の演奏会のパンフレットを掲載して、感謝のうちに、演奏会レポートを終わります。
みなさま、ありがとう〜〜〜❣(^^♪

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posted by flower at 08:17| Comment(0) | フラワーの最新ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする