富岡先生はかねてから宗教音楽は教会にて、祈りと共に歌い捧げたいとの思いを強く持っておられて、光の教会で有名な茨木春日丘教会でのオペラ「アマールと夜の訪問者」や、大阪カテドラル聖マリア大聖堂のカトリック玉造教会で合唱団大阪コンソートと共に「フォーレレクイエム」など、祈りと共にある音楽を提唱してこらえましたが、今回はこの大都会の梅田の高層ビル街のど真ん中に、都会のオアシスであるかのように十字架をかかげて建つサクラファミリアの中にあるカトリック大阪梅田教会にて、メサイアを、室内管弦楽団とソロ、合唱で演奏し、神の生誕を祝おうという会を開かれることになりました。




3Fのガラス張りの窓の見えるところが聖堂です。


サクラファミリアの入り口ドアです。


1Fロビーを入った所には「きょうあなたがたのために救い主がうまれた」飼い葉おけのキリストの飾りつけと共に迎えてくれました。


聖堂の中は、壁も真っ白で、椅子も白木づくり、表から見ていた窓ガラスから光が温かく射して、清らかな空間。

スマホパノラマ写真で、聖堂の広がりを。


祭壇前に指揮台と10名の弦楽奏者とオルガン奏者。
こうして、10時過ぎからオケ、ソリストの練習に続き、11時過ぎから合唱も加わっての練習。
2時間ほどの通し練習を終えて、昼休憩。
今回は合唱団大阪コンソート65名が中心に、実行委員も務められ、フラワー・コーラス、コールカナリー、ふじの花、滋賀男声、一般公募の方々などから27名が一緒に参加させてもらい、プロソリスト3名と共に約100名の合唱団での演奏となりました。

休憩中にフラワーやカナリーやふじの花の皆さんと記念撮影。1年前にはロームシアターで「オペラ座の怪人」を共に演奏したことを懐かしく思い出しながら、あれから早や1年がたったのねと思い出話にも花が咲いて・・

コンソートGM様やメンバーの方もご一緒に!今日はお世話になります。
14:00開場で、信者さんや一般の方々も聖堂に、14:30開演です。

祭壇のむこうのガラスの窓は、ロールカーテンが降りてきて、祭壇にはキャンドルが灯されました。
オルガンとコンソートの高橋さんの指揮で、会場全員であら野のはてにを歌いながら、司祭と富岡先生、弦楽奏者の入場。
さあメサイアの始まり、弦楽とオルガンの音色が富岡先生の想いの籠った指揮で聖堂に響きます。
預言が始まる前に、聖公会のジョージ林司祭の祈りがあり、メサイアの音楽と共に、神の生誕を祝い、感謝と平和を祈る会となりますよう、司祭と共に祈って、心穏やかに演奏に入っていきました。
コンソートの松本さん、橋田さんのテノールソロ、合唱、岸俊昭先生のバスソロ、伊藤一美先生のアルトソロ、合唱と続き、超教派クリスチャン連盟代表の山下様の祈り。
そしてここから受胎の知らせ。冨岡美佳さんの美しいアルトソロと合唱で、キリストの誕生を喜び歌いました。
次に、大阪梅田教会のスペイン人のミケランジェロ・アラゴン神父様の祈りがあり、メサイアの音楽の中に神父様の祈りが挟まれて、音楽の中に祈りが、祈りと共に音楽が、を心に深く感じました。
弦楽のみの美しい演奏の後、コンソートの宇都宮さん、津田さんのソプラノソロ、そしてキリストの誕生を祝い、天のいと高きところに神の栄光、地には平和と、高らかに合唱が続きました。その後サンタから皆さんにプレゼントを配られ、温かな雰囲気に。
続いてコンソートの藤田さん、李さんのソプラノソロの後、伊藤一美先生と吉岡仁美先生のアルト、ソプラノソロ。吉岡先生が思いをいっぱいこめて、苦しみや悲しみを持つものは主のもとに来なさい。主が救って下さると、清らかに切々と歌われ、涙が出そうでした。そしてまた高らかに合唱。
岸俊昭先生の重厚なバスで、ローマ皇帝達の弾圧の章へ。とても難しい合唱部分、富岡先生に練習時に指導いただいた曲解説を心に思いながら・・
そしてコンソートの平澤さんのテノールソロで天の父の声が届き、ここミケランジェロ神父様と共に、全員で感謝の祈りを捧げ・・祭壇の後ろのカーテンが上がっていき、地上の景色が現れ、祈りにいらした100名以上の皆さんと共に、全員で起立して、最後のハレルヤを高らかに、心温かく心ひとつに歌い上げました。
最後に全員で、主の祈りを唱え、感動冷めやらない中、きよしこのよるを全員で歌い、司祭と神父様の退場を見送りました。終演に富岡先生から感謝のご挨拶があり、主の誕生のお祝いを、メサイアを歌って、多くの方々と分かち合えたこと、こんな機会を作ってくださり、準備をしてくださった、全ての皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。
「ソロ素晴らしかったですね!」「今日はお世話になり、ありがとうございました。」と声を掛けあい、名残惜しみつつ、サクラファミリアを仲間たちと後にしました。
外は師走の賑やかな梅田、全ての人々に幸せと平和があるようにと心に思ったのでした。
この一年を歌を通して、また色んな体験が仲間たちとできたこと、それを導いてくださった富岡先生、佳美先生、仁美先生にもいっぱいの感謝の想いが心に溢れてきました。
何人かのメンバーとサクラファミリアの向かいの梅田芸術劇場の地下でコーヒーを飲んで、ロビーにあがってきたら、阪急インターナショナルホテルのロビーのツリーが光り輝いていました。
Merry Christmas to All of You !!
